**心の居場所を
桃の会は今年10年目を迎えます。10年という時間の流れは、産まれた赤ちゃんが10歳になり
思春期の入口へと成長するほどの時間の流れです。社会の動きも凄いスピードで変化し、「10年一昔」と表現される程です。しかしひきこもる人にとっての10年はあっという間の10年のように思えます。今まで心の奥にしまっていた想いを整理し自分と向き合っていくためにはそれなりの時間を要することでしょう。桃の会は結果や成果を出す所ではありません。
目に見えるような大きな変化を求めるのではなく、同じ家族、仲間としてゆっくり、じっくり歩む場所です。「効率は心の充実と反比例する」・・スピードと結果、目に見えるものを追い求めてきた結果「心」はどんどん置き去りにされ「心の居場所」を失っていきました。
温かく信じれる「心の居場所」、それはひきこもる人だけでなく誰もが今の社会に求め、必要としているように思えます。私たち当事者だから作れる「心の居場所」をこれからも作り続けましょう。

今年度は県のひきこもり民間団体補助金を利用して6月、8月、10月、12月、2月に講演会を行い1月には記念冊子を発行する予定です。講演会は初めての方でも是非ご参加下さい。お待ちしております。

山梨県桃の会会長 篠原博子