***心の居場所

桃の会では昨年3月からオープンダイアローグ・対話の学びを続けております。
会をより安心、安全の場所にするため、そして家族の中で一人一人の尊厳を守るということはどういうことなのかを改めて問うてみるためには対話が必要という考えからです。息を深く吸い込んで吐き出すような言葉の循環、やり取りは会話ではなく対話です。ただの対話ではなく特殊な対話です。話すことと聴くことを分ける、立場を越えて対等になる、議論、説得、アドバイスはしない、意見のすり合わせではなく違いをどこまでも掘り下げていく、その人のいないところでその人の話しをしない。お互いの尊厳を尊重し守ることを学びます。そしてそこから対話が生まれます。自分が大事にされた、という感覚は深い安心感と信頼のベースになります。
オープンダイアローグを実践しながらまず家族の中に安心、自由、信頼のスペース、「心の居場所」を取り戻したいと思っております。

桃の会代表 篠原博子