桃の会 5月の活動

■ 5月はオープンダイアローグ・対話と当事者スペースを行います

4月上旬には春雷が至る所で発生して春の到来を告げました。
この会報がお手元に届く頃には草花や山々がもっと明るく鮮やかになっていることでしょう。
今年度も皆様の御理解とご協力を得ながら活動を進めていきたいと思います。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
5月の活動は4月同様に浦安市「ここからの会」深堀純一さん(仮名)とオンラインで対話します。
引き続き深堀さんのお話しを伺いたいという要望やオープンダイアローグの視聴をしたいと言う要望もあり、再度行うことになりました。皆様のご参加をお待ちしております。

オープンダイアローグ対話からの学び 5月4日(日) 10:00~  ぴゅあ総合3F音楽室
  ・・・「ここからの会」高畑綱二さんとオンラインで対話・・・  参加費用 一家族500円
           視聴できますのでご希望の方は篠原までお知らせ下さい
      講師 青山実氏(公認心理師/社会福祉士/介護支援専門員/介護福祉士) 協力 マリさん

**「問題という切符」**

問題の解決を求めて同じ道をさまよい続け、気がついたら10年が経っていた。事態は一向に変わらない。依存症やひきこもりで悩む方からよく聞く話しです。私の知る限り、優れた治療者や支援者は、変化や解決という言葉を使いません。ただ、お付き合いを続けて対話を重ねることしかできない、と言います。その考えに至るまで、治そう変えようと努力し続け、ことごとく失敗に終わった、というプロセスがあることは想像に難くないと思います

タイトルは敬愛する精神科医の斎藤学先生がおっしゃっている言葉です。半世紀以上、家族問題に向き合い続けるベテランの臨床家は、問題は「出会いのきっかけ」に過ぎないと話しています。恥と罪悪感を怖れ、身近な他者(家族)を避けていた自分との出会い。ひきこもり、という自分の理解を超えた状態を「発達障害だから」と決めつけている自分との出会い。つまりは、最も身近な他者である、自分という他者と出会い、対話が始まることでようやく「発達障害者」ではない、固有の名前をもつ個人としてのお子さんと「出会う」ことができるのではないかと思うのです。対話以前に、出会えてすらいないご家族と、ただ対話を重ねることしかできない、改めてこの現実(人を変えることなどできない)の厳しさを噛み締めています。   青山実 (公認心理師/社会福祉士/介護支援専門員/介護福祉士)

5月の当事者スペース
5月4日(日)   13:00~  ぴゅあ総合 3F音楽室  参加費無料

家族会でオープンダイアローグを学びますが、対話は当事者と一緒に行うもので対話は当事者を含め立場の違う人と一緒に行います。

参加できる方は是非10時からの集まりにも参加して頂き対話する事を一緒に学びましょう