桃の会 11月の活動

森川すいめいさんをお迎えしてオープンダイアローグ実践をおこないます

今年も終盤を迎える頃になりました。ようやく暑さが落ち着いて短い秋から一気に冬へと向かうのでしようか。森川すいめいさんのオープンダイアローグワークショップは8月に次いで2回目のお時間を頂けることになりました。8月に実践したことを思い出しながらすいめいさんからかもし出される柔らかく穏やかな解放された空気の中で素直な気持ちで対話ができたらと思います。皆様の参加をお待ちしております。

オープンダイアローグ・対話実践
  11月3日(月曜・祝日)10時~16時30分 緑ヶ丘スポーツ会館研修室 参加費 無料

(山梨県ひきこもり民間団体補助金で行います)

オンラインの視聴は桃の会HPhttps://momonokai.orgを開きダイアローグ体験会のアドレスよりお入り下さい
  
『 森川すいめいさんによるオープンダイアローグ ワークショップ 』  スマホは➡
                    講師 森川すいめい氏(精神科医、鍼灸師)
   当日は長時間になりますので軽食をご用意下さい。いつもと会場が異なりますのでご注意下さい。

 「お金、就労、親亡き後への備えの前に」

斎藤環さんは、ひきこもり生活を支える上で考慮しておくべき3つの「限界設定」を提案しています。「お金」「寿命」「暴力」です。暴力については斎藤さんのマニュアルをご参照ください。「お金」はまず、無気力化を予防・回復するために月々のお小遣いを渡すこと。お金に絡む親の「寿命」、つまりは親亡き後のライフプランと相続についてを考慮した上でが望ましいです。ここで大事なことは健康寿命です。高齢になるほど複数の疾病と付き合うようになり、その先には介護サービスの利用者となる将来があります。つまり介護についての勉強も必要ということです。お子さんに福祉的就労で経済的自立を望む方もいらっしゃいますが、福祉的就労の目的はケアであり、現状で経済的自立は難しいです。経済的自立を支える社会資源には障害年金と生活保護があります。どちらも診断書が求められるため、通院が必要となります。そのため、家族だけで受診の可能な医師を探さなければなりませんが、東京では相談が多過ぎて、どのクリニックも初診まで数ヶ月待ちだそうです。このような厳しすぎる現実を前に、八方塞がりの中で孤立を深めているのは当事者だけではありません。本当に求められているのは、家族それぞれが自分の世界で1人っきりで生き延びている、その苦労と努力への敬意ではないかと思うのです。敬意が対等性を産み、その上に対話が育つと私は考えています。対話あってこその社会資源です。対話がなければ本人と資源を繋ぐこと、家族がお金や

老いに向き合うこともままならないように思います。  (青山)

 

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