桃の会 6月の活動
オープンダイアローグ・対話と当事者スペースを行います。
あとわずかで6月を迎えます。月日の経過の速さを感じながら今のこの限られた時間がとても貴重に思えます。今月もオープンダイアローグ・対話を続けていきたいと思います。自分という存在を知ることは周りへの理解も広がり世界が広がっていくことです。
今回も青山さんのご指導と井口さんと他2名の当事者の方々のご協力を頂きながら進めていきたいと思います。会話から対話へ・・皆様のご参加をお待ちしております。
■オープンダイアローグ・対話の学び 6月2日(日)10時~ ぴゅあ総合3F 音楽室
講師 青山 実氏 (認定心理士、社会福祉士、介護福祉士、KHJ認定ピアサポーター)1家族1000円 当事者無料
「対話的でありたいと望む態度」
会話が対話になるためには、実践と理念を同時並行で学んでいくことが望ましいと考えています。まずは「形」を覚えること。聴くことと、話すことをていねいに分ける。そして、その2つを繰り返す「リフレクティングワーク」の構造に、皆さまも少しずつ慣れてきたのではないかと思います。話し手が話をしているときは、聴くことに徹する。「あなたの言葉を、考えを、価値観を、人生を尊重しています」という態度を「聞き切る」という行為で表現します。これが対話の大前提だということは、僕自身が実践を重ねる中で毎回実感させられていることです。
もうひとつ、お伝えしたいオープンダイアローグの理念があります。それは、「その人のいないところでその人の話をしない」という考えです。自分のいないところで自分についての噂話がされていることを想像していただけると僕の伝えたいことがわかりやすくなるかと思います。噂話をしてしまうことは僕もありますが、話しすぎないようにと注意をしています。僕などが理解できるほど、他者の悩みや葛藤はかんたんなものではないと思うからです。安易な解釈や決めつけは、その方に対して大変失礼なこと、と自戒を込めてお伝えさせていただければと思います。
また、その人のいないところでその人の話をすると、不安が募るだけです。さらに、当事者不在で話せば話すほど実際に本人が思っていることや悩んでいることからはほど遠くなっていきます。多くの親子それぞれからお話をうかがっていて、いつもそう思わされています。改めて、「いまここ」にいる自分と目の前の方に強い関心を向けることが対話の第一歩ということを伝えたいと思います。
まずは自分。そして、自分の変化がパートナーやお子さまへ影響を与えていく。これは、僕が支援者という立場で話をするとき、核にしている考えでもあります。自分の変化が相手に影響を与える、自分から目を逸らしてはいけない。自分によく言い聞かせる言葉です。
ここまで読んでいただいたあとに、紹介したパールズの詩を読み返すと、以前と解釈が違っているかもしれません。(パーズルの詩は5Pにあります) 青山 実
◆6月の当事者スペース
6月2日(日)13:00~ ぴゅあ総合 3F音楽室 参加費無料
今回は家族会でオープンダイアローグを学びますが、対話は当事者と一緒に行うものです対話は当事者を含め立場の違う人と一緒に行うもの是非10時から参加して頂き対話する事を一緒に学びましょう。